永代供養とは

「えいたいくよう」と読みます。一般的なお墓は、家族ごとに建てられ、その管理もご遺族が行います。一方、御遺族ではなく、お寺や霊園がお墓の管理や供養を行なうことを永代供養といいます。もちろん、御遺族もいつでもお墓参りや法要は可能ですが、頻繁にお参りしなくてもキレイな状態で管理され、定期的に供養も行ってもらえます。とくに京都のように由緒正しいお寺が多く、交通の便も良いところの永代供養墓なら、安心して管理も任せられるでしょうし、比較的お参りもしやすいのではないでしょうか。宗教や宗派を問わない寺院も多くあります。

宗教や宗派を問わず永代供養を行ってくれる、京都市内のおすすめの寺院

お墓

東福寺大機院、霊雲院

いずれも、東山区の紅葉の名所である東福寺の境内にある永代供養墓です。最初から、あるいは一定期間が経過すると合祀(契約者のお骨を故人ごとに区別せずまとめて埋葬・管理)する永代供養墓も多い中、ここは永代に渡って合祀されることがありません。最初に一式料金を支払えば、その後の管理費用や寄付金は不要です。最寄り駅から徒歩5分というアクセスの良さも魅力です。

本昌寺上京庭苑

上京区にある、本昌寺の永代供養墓です。こちらでは樹木葬という形式をとっており、花や緑に囲まれた庭園の中に墓地があります。また、その庭園も著名な造園家によって手がけられた庭園です。プラン(墓石のタイプ)によっては、家族やペットと一緒にお墓に入ることもできます。こちらも合祀されることなく、本昌寺の住職がずっと供養してくれます。

大恩寺墓苑

左京区にある、430年以上の歴史のある大恩寺の墓苑です。豊臣秀吉が叔母の菩提を弔うために建立したお寺であり、格式高い佇まいが魅力です。こちらも最寄り駅から徒歩9分というアクセスの良い立地です。

要チェック!京都の永代供養墓地

屋内型と屋外型

永代供養墓は大きく屋内型と屋外型に分けることができます。
屋内型の場合、ロッカーや可動収納棚のように一見お墓らしくはありませんが、通常のお墓と同様に納骨やお参りが可能です。天候に左右されずいつでも快適にお参りすることできます。
屋外型はさらに、納骨壇型、納骨塔型、合祀型の3つに分けることができます。納骨壇型は故人ごとに遺骨を安置するタイプです。納骨塔型は納骨塔と呼ばれる塔の地下に遺骨を安置します。合祀型は、すべての遺骨がまとめて供養されます。
こうした供養の方法によって、料金やメリット・デメリットも異なります。生前契約が可能な永代供養墓も多いので、御本人や御遺族の意向に合わせて、しっかり比較検討するようにしましょう。

合祀とは

もっとも安価な永代供養の方法として、合祀という方法があります。故人の遺骨を区別することなくまとめて供養する、合同墓とも呼ばれる方法です。
コストが抑えられるというメリットがある一方、一度合祀してしまうと、二度と遺骨が取り出せないので、改葬や分骨ができないというデメリットがあります。
また永代供養墓では、当初は故人ごとに分けて埋葬していたとしても、一定期間を経過したのち合祀に切り替えられる場合があります。

永代供養と永代使用

響きがよく似ており、どちらもお墓に関する言葉なので混同されがちですが、これらの意味合いは全く異なります。
永代供養は上記のとおりですが、永代使用はお墓(墓石)を建てる土地の使用やその料金体系を指します。つまり、永代使用料を払って、そのお墓やお墓のある土地を永代に渡って使用することを言います。永代供養のように供養をお寺や霊園に任せることはできないので、御遺族によるお墓の掃除や定期的なお参りが必要になります。